理事長からのご挨拶

公益財団法人 神奈川韓国綜合教育院
理事長 金 栄 哲

 公益財団法人神奈川韓国綜合教育院は1963年に横浜市磯子区に開設された横浜韓国教育文化センターを母体に、1976年6月に総合機能を持った民族教育機関として成長・発展し、今日に至っております。

 この間、当教育院では神奈川県下在住の同胞及び子弟のための民族教育はもちろん、教育環境造成や教育振興の基盤を築いてきました。

 その後1983年には神奈川県教育庁より財団法人の許可を獲得し、公益財団としての土台を固めるなど、努力を重ねてまいりました。

 当財団では2008年公益法人制度改革に伴い、公益財団法人移行認定に向けて取り組み、2013年4月1日より公益財団法人神奈川韓国綜合教育院として新たに活動していく運びとなりました。

 これもひとえに当教育院の理事評議員を中心に、教育への志を共にする篤志家の皆様方と財団役職員、そして民団神奈川県本部を中心に民団傘下各級組織及び神奈川県教育庁など、内外の様々な機関の後援と県内同胞の民族教育に対する熱い情熱の結実であると受け止めております。

 韓国の在外国民教育機関として、居住国である日本国政府から財団法人の許可を得て教育活動をするというケースは極めて稀で、認可当時は内外の言論機関から「財団法人として日本社会で市民権獲得」という表現で報道されたこともありました。 当教育院に対する寄付行為の免税特典などの事実は、民族教育振興の新しい転機になりました。

 在外国民教育は居住地域の実情によってそれぞれ違う教育的要求と問題点があると存じていますが、この国際化時代に今まで以上にスマートに対応していくため、教育の質的向上を図り在日同胞社会の繁栄に寄与していこうと考えております。

 現在、当教育院では「韓国語講座」や「韓国文化講座」など、約200名の受講生が学び、在日韓国人はもちろん、多くの日本の方々にも韓国の言葉や文化に親しんで頂いております。

 また、韓日両国の歴史・文化を学びながらお互いの理解と交流を深めようと、2004年からスタートした「コリアンカルチャーサロン」は、「共に学ぼう、語ろう過去と未来」というテーマのもと、韓日の著名な講師による年6回のセミナーを実施し来ております。平均120名、年間延べ700名が受講するなど盛況で、地域社会に定着してきたと自負するものであります。

 以上のような観点から、当院は公益財団法人としての特色を生かし、この地域の同胞社会の教育的要求や多文化共生を、ともに進めていく日本市民の要望にも応えるために、今後とも尽力していく所存であります。